将棋の駒に触れたことがあるだろうか?
触れたことがなくても、あの五角形をした独特の形を想像する人も多いのでは
ないだろうか。
駒の種類は王将、金将、銀将、飛車、角行、桂馬、香車、歩兵の全部で8種類あり
将棋盤上には敵、味方あわせて40枚の駒がそろう。
2人で戦い、最終的には相手の王将をとると勝ちとなるゲームだ。
このゲームの面白いところは、指す人の意思によりそれぞれの駒の動きの範囲で
自由に動かせることだ。
「飛車が好きだから、飛車ばかり動かそう」っていう具合にやれる。
しかも動かしながら、相手の駒を取り上げて自分のものにすることもできる。
その駒を自分の味方として再利用することができるのだ。
言ってみれば「昨日の敵は、今日の友」である。
その駒をじーっと見ていると、なぜか人に見えてくる。
この駒の好物はなんだろ? 肉か?魚か?
力がもっとも弱いとされる「歩兵」は質素な生活を送っているのだろうか?
一方、力がある「飛車」や「角行」は高級な刺身で一杯飲んで(やって)いるのだろうか?
「王将」なんかはA5ランクの牛肉でも口にして、お腹まわりもすこしゆるい感じなのだろうか?
まさか、王将の餃子なんか食ってないよな、なんてこんな想像は楽しい。
しかし、世界に目を向けると、中東やらでは国同士絶えずいさかいが勃発し
世界の人々の不安を煽っている。
毎日、毎日ニュースを目にしては悲しくなってくる。
なんとか将棋の駒のように「昨日の敵は今日の友」といかないだろうか。
とらわれた暁には「まっ、うまい肉と酒でも飲んでくだせえ~」
なんてやれば世界も少しは平和になるかも。
でも、考えてみれば、そもそもそんな度量があれば、争いも起きることもなかろうに。
将棋のようにはいかない、残念だ。
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