幸福について

いつか昔、歌手 桜田 淳子が「わたしの青い鳥」という歌を唄っていたのを覚えている。

歌い出しは「ようこそここへ クッククック わたしの青い鳥(中略)誰よりもしあわせ感じます」

軽快なテンポで流れる曲だと記憶している。

私が小学生の時分に流行っていたから、とうに40年は昔の歌だ。

なぜ、こんな歌をいまでも覚えているのかは定かではない。

でも、「誰よりもしあわせ感じます」って一体なんだろ?

小学生ながら疑問だった。

どうしても、青い鳥としあわせが繋がらなかったと、今になっては思う。

それから時代は昭和から平成、現在は令和を迎えて、はや三年。

私も白髪が目立つ55歳となった。

振り返ると、人との出会い、別れは世の常だが、なかなか思うように生きられず、幾多の

苦難を経験してきた。

人生の大半は辛酸を嘗めてきた感が否めない。

今、想像する。

木漏れ日がまぶしい、さわやかな森の中を散歩する自分。

なんと、木々の間を優雅に青い鳥が飛んでいるではないか。

待てよ、これはもしかして黄泉の世界ではあるまいか、なんて懐疑してしまう自分が

はたと情けない。

幸福を感じる時間って、案外、短いものではないか。そしてまた、人には個性があるように

幸福にも個性があるような気がしてならない。

お気に召す幸福はきっと人それぞれに瞬間、瞬間にやってくるのだろう。

ある人は落雷のように激しく、ある人は穏やかな波を返すように。

そして、ある人は雪降りのようにじんまりと。

幸福のプロセスなんていう、いかにも推し量ってご到来するほど単純なものではないと

思うが、たぶん、やっぱり誰しも「青い鳥」を求めて、求め抜いて人は懸命に生きていくの

だろう。

しかし、その前に私がもし、幸運にもその「青い鳥」を見つけたらその鳥に

「淳子」と名付けよう。

そもそも、そんなことを考えている自分なんかに幸福は訪れるのだろうか。

ちょっと疑問。

カテゴリー: ライター修行

飛び鷹

現役消防士。定年後に備え2級建築士取得に向け日々奮闘中。 趣味は登山。いつかは日本百名山制覇を夢見る。

2件のコメント

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